トップページ » 特集 » 浜松のみそまん その伝統と、味と作りを徹底追求!

特集

浜松のみそまん その伝統と、味と作りを徹底追求!

奥浜名湖みそまん物語

写真:まんじゅう

みそまんは茶色の艶やかでやわらかなおまんじゅうです。
その原点は浜松市北区引佐、細江、三ヶ日の町。約20kmの地域の中に並ぶ11件の和菓子店。

どのお店も、先代から継ぐ手作りの製法を貫いている職人さんの店です。なぜ、浜松のこの地域にみそまんが作り続けられ、食べ続けられているのか。その秘密を探ります。

みそまんの始まりは、風越峠から・・・。

写真:大谷まんじゅう店

昔は「茶まんじゅう」と呼ばれていました。

その始まりは今から110年前。湖西や豊橋、新城から奥山半僧坊に向かう大谷(おおや)街道の途中、風越峠(かざこしとうげ)にあった小さな茶屋。旅の疲れを癒すように、とラムネやおだんご、茶まんじゅうが売られ、中でも大きな香り漂わせて蒸される茶まんじゅうは、お腹の足しにもなると旅人の人気に。
そして、茶屋の主、中根屋さんは自宅にもお店を構えて売り始めました。

つまり、茶まんじゅうが最初に売られた場所は峠の茶屋、お店は中根屋さん。この地名を取って付けた名前は「大谷まんじゅう」。みそまんの原点です。今も4代目の中根弘一さんがお店を守っています。

この町に栄えたわけは、法事に、おたぼこに、お茶受けに。

みそまんは、黒糖をじっくり煮詰めて密をつくるところから、十分な手間か掛かっています。しかもすべての過程が手作りで1日には限られた量。そんなみそまんは、人寄せの場面にはいつも登場したおもてなしだったといいます。

奥山、引佐は奥山半僧坊方広寺の町。
お供えや法事の引き出物はどのお宅もみそまん。お寺の和尚様の都合を聞く前に「みそまんは作れるか」とおまんじゅう屋さんの都合を聞いてから法事の日を決めていた、とも語り継がれています。

また、田植えの時期には、雇人がたくさん集まる。「おたぼこはみそまんだった」。「おたぼこ」とは、この地域の方言。
たばこで一服をする休憩を指し、田んぼにはおまんじゅう屋さんからみそまんが運ばれていたのだそうです。

みかんの町三ヶ日では、みかん切りの時期に東北地方から大勢の出稼ぎの人が訪れた。作る手間の掛かったみそまんは、この上ない感謝の気持ちを伝える「証」となっていたのだそうです。

日本一を誇る「モチモチ感」。

写真:まんじゅうつくり

黒砂糖をじっくり煮溶かした秘伝の黒密は小麦粉と練られて種(皮)となる。
季節や日々の天候の違いで材料の配合を変えたり練り加減、蒸し時間を変える。素朴な材料と一切の添加物も加えない。
職人の勘だけが頼りで作る「おまんじゅう」はなめらかな餡を包んで極上のやわらかさ、しっとりさ、モチモチさに…。

昔はお味噌が入っているわけではありませんでした。黒糖によって色付く色からみそまんと呼ばれるようになると、各店で工夫を盛込み、味噌や山芋、納豆などが隠し味に使われるように。
夫婦で営むおまんじゅう屋さんがお客さんからの声を取入れながら美味しさを追求し、今の味が出来上がったのです。

ついに勢揃い。11店、自慢の味。

この地域では、役場の人も名刺の代わりに「みそまん」を使っていたそうです。
他市に、他県に出向く時の手にはみそまん。食べてもらわなきゃこの美味しさは伝わらない。いつの日か「おいしいおまんじゅうがあるらしい」の噂が月日とともに広がりました。

いよいよ「地域ブランド」立ち上げの時。奥浜名湖の観光事業の活性化を計ろうと、「奥浜名湖みそまん物語」が誕生したのです(奥浜名湖観光連絡協議会企画、05年3月発足)。
発起人は龍潭寺執事の武藤佑吉さん。平成17年、浜松市が合併し、この3町の垣根が取れたことも立ち上げへの大きな要因になったと武藤さんは語ります。
それぞれのオリジナルな味を香らせているみそまんを一つに…。

「この時、どのお店もよそのみそまんを一度も食べたことがないということが初めてわかったんです」と武藤さん。
企画の中で、初めて全店が顔を揃え、他店のみそまんを味わった。色も、形も、味も違う。どのお店も、自分の味が一番だと自信を持っています。

食べ比べる美味しさ、店頭に足を運ぶ楽しさ、山と湖、自然に溢れる奥浜名湖の町を訪れる喜びがこの物語りから生まれています。 この町の伝統あるみそまんの味をぜひお楽しみ下さい。

限定販売にせざるを得ないわけ。

手作りで大量生産できない商品をブランド化し販売することの難しさとは…。日持ちがしないなま物であり、今もなお手作りであるということ。みそまんだけを扱うお店ではないこと。
暮れからお正月はお餅、3月はお彼岸だんご、3・5月はお節句、柏餅…。中には夫婦だけで手作りしているお店もある。
12店舗が足並み揃えてみそまんを用意できるのは限られた時だけでしかないのです。

「みそまん」と名前を付けたのは?

黒糖を入れて旨味をだしたおまんじゅう。
買いに来たあるお客さんが「まるでお味噌が入っているような色をしているから、これは『みそまんじゅう』だ」。そう言われた紅屋製菓のご主人が命名。

以来、この地でみそまんという名が広まったのだそうです。 「みそ」と付くのなら、と香り付けに皮に少量のお味噌を入れるお店も出てきて今に至っています。

どこで買えるの?

写真:みそまん物語

最新情報はコチラから 奥浜名湖観光協会

大きな画像を見る※店舗の都合により11個揃わない場合があります。
また、遠鉄百貨店遠州グルメコーナーでは、8店舗をセットにした販売を期間限定で行っています。
7月〜11月までの毎月30日。100セット限り(8個入り)
※販売が変更になる場合がありますので、お出かけ前にお電話にての確認をおすすめします。

取材協力

写真:武藤佑吉さん

武藤佑吉さん

奥浜名湖観光連絡協議会事務局長 龍潭寺執事 奥浜名湖の観光に役立ちたいと協議会を立ち上げ、地域を活性化する仕組みを作り上げる。
「みそまん物語」の販売日には、事務局スタッフと11店を走り回ってみそまんを集めパック詰めをしている。今後は渋川のお茶と地元の美味しい水、そしてみそまんで、地場の最高のおもてなしを夢に掲げています。

ページの先頭へ

特集バックナンバー

  • アウンズ・ヤナギハラについて
  • 新聞ご購読
  • 求人情報
  • からだにおいしい知久屋の夕食宅配
  • 森永浜松ミルク
  • 仲間・思い出を作ろう!エムズ倶楽部
  • きたえる〜む
  • 柳原社長のfacebook
  • アウンズ・ヤナギハラのフェイスブックページをチェック