トップページ » 特集 » 浜松の初詣。誕生以来154年、厄除法多山その名物団子、おいしさの秘密と謎に迫ります。

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例年お正月7日間で約45万人の初詣客でにぎわう袋井市の法多山。 浜松からも多くの人がお参りしています。
法多山の名物として154年も愛され続けているのが境内で売られる「くし団子」。

「もっとい〜ら」では、法多山年間行事を紹介しています。

浜松の初詣。
誕生以来154年、厄除法多山
その名物団子、おいしさの秘密と謎に迫ります。

1. 寺侍が考え出した「くし団子」 

法多山は、神亀2年(725年)聖武天皇の勅により行基上人が開山した高野山真言宗別格本山です。毎年お正月には、江戸幕府の武運長久、天下泰平、五穀成就の祈祷を奉修し、祈祷ご符と当地名産品を献上する習わしがありました。

13代将軍家定の頃(1854年)に、門前に住む寺士八左エ門が「何か新しいものを」と観世音名物団子を発案し、登城の土産に添えられたことが団子の始まり。将軍家より「くし団子」と命名されて以来、一般参拝客の賞味するところに…。

いつの間にか厄除団子と呼ばれ参拝者の楽しみの一つとなりました。

2. 昔と変わらぬ作り方、柔らかいお餅は粒子の配合で。

時代と共に衛生面が強化され団子の成型だけは機械化されましたが、それ以外の製法や材料は昔のまま。団子に添加物は一切なく、昔と変わらぬ作りを守り続けています。

大きな釜で煮る国産(北海道)小豆の餡。モチモチっとしつつ歯ごたえもしっかり残る柔らいお餅、原料は米粉。異なる大きさの粒子をブレンドすることで柔らかさが生まれるのだそうです。夏は保水力が弱くなるような米粉の配合、反対に冬は乾燥しないように保水力を強め、極僅かなモチ米を加える。米粉の粒子でやわらかさのバランスを整えているのだそうです。

手作りならではの美味しさの持続は短く消費期限は翌日です。

3. お団子は檀家さんで集まった団子組合で作られています。

製造、販売している「法多山名物だんご企業組合」は今年で42年目を迎えました。かつては、境内にたくさんのお団子屋さんが並んでいたのだといいます。物資の不足等によりすべてが閉店。その後、昭和21年に2件のお団子屋さんが復活し、参拝者も増えてくると露店は24件へ…。参拝道は大変賑わうようになりました。

お団子屋さんはすべてが法多山の檀家。その商業権を一括する為に組合化され「法多山名物だんご企業組合」が誕生しました。現在も檀家の組合員が一丸となって、団子作りに精を出す毎日です。

4. 参拝帰りにちょっと一服

仁王門から広い境内に踏み入れると深山幽谷、樹齢数百年の古杉を抜け御影石259段の階段を登りきって祈祷殿や諸堂伽藍にたどり着きます。ちょうどその中間あたりに位置する「だんご茶屋」。多くの方が参拝帰りに茶屋に寄られるのだといいます。

長い階段を降り終え、疲れを癒す一服は美味しさもひとしお。お茶と一緒にいただく甘さ控えめのお団子は2カサ200円。お土産用は箱詰6カサ500円で販売されています。

4. 参拝者から広まった、だんご厄除けの仕方

5本の串に刺された団子。
この5本は身体全体を表しているのだといいます。厄除観音境内で売られ、その形の珍しさから団子にまつわる様々な厄除け法が参拝者の中で言い伝えられました。

その1「串が5本で1つの団子、他の人と分けて食べてはいけない」。
その2「5本を一度に口に入れないとご利益がない」。
その3「厄除け祈願に行った人が団子を持ち帰っても自分は食べない」。
その4「厄年の人は、食べ終わった串を捨てれば厄が落ちる」。
その5「2カサを買い、1カサは境内の川に流して厄を落とす」。
その6「5箱、10箱と買った団子を近所に配って厄を落とす」、等々。

団子に「厄除け」の意味を込めて生まれた伝えですが、正式には「厄除法多山」の「名物団子」。 法多山と、境内だけで手に入る団子に託す参拝者の強い思いが伺えます。

4. 知る人ぞ知る、限定販売のお茶団子。

知っていました?約6年前からお目見えしている「お茶団子」。一見箱も形も同じですが、中央に緑枠で小さく「茶だんご」印が付いています。

お餅に地元袋井のお茶の粉末が入り、じっくり手間を掛けた逸品。法多山観音様の縁日で、ご利益がありお参りに良いとされる「お茶湯日」に限り販売される特別なお団子。ほんのり香るお茶に魅せられて販売日には長い列が出来ます。

コラム

「お茶湯日」とは?

お茶湯日に参拝すれば90日から6千日の間お参りしたのと同じだけのご利益があると言われています。観音様をお祭りする寺院では月に一度の観音功徳日を設け、特に7月10日を4万6千日の功徳日とするところは多く、法多山でも江戸時代より功徳日を定めていたことが記録に残っています。功徳日は、江戸時代に庶民の間で流行した観音信仰において千日詣(その日に参拝すれば千日分のご利益があるという信仰)などの風習が拡大する形で定められていったようです。

観音縁日(茶団子販売日)
1月1日、2月28日、3月4日、4月18日、5月18日、6月18日、7月10日、8月24日、9月20日、10月19日、11月7日、12月19日(茶団子は1月1日は除きます)

取材協力

法多山名物だんご企業組合の皆様、また「もっとい〜ら」での法多山案内は住職、副住職様のご協力をいただきました。ありがとうございました。

法多山名物だんご企業組合
所在地 / 袋井市豊沢2777
連絡先 / 0538-42-4784
営業時間 / 8:00〜17:00
休日 / 年6日

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